天聖経訓読室

第5節 兄弟姉妹の愛

この節の音声は準備中です。
1

兄弟がなぜ必要ですか。男性は、妹や姉を見ながら、「母はあのように育ったのだなあ」ということが分かるのです。母親が育っていく姿を見るのです。また女性は、兄や弟が育っていくのを見て、「父はあのように育ったのだなあ」と、その姿を見るのです。それが兄弟愛です。そのように育って一つになるのです。ですから、兄弟を愛さなければなりません。

兄弟の愛は万民同胞愛のモデル

2

縦横を中心として連結しているのが兄弟です。アダムとエバを東西とすれば、神様とアダムとエバは縦的です。東西は平面にしかなりません。ですから、平面基準が必要であり、前後、すなわち立体基準が必要です。家庭愛を超越して拡大できるものは兄弟愛しかありません。それがあってこそ球形になります。球形が成立するまでは、男性の最高の希望の基準と女性の最高の希望の基準が、創造のときに神様の心情圏内で願われた愛の実体なのです。息子、娘の実体です。天下を引き継ぐことができ、神様の代わりに愛を引き継ぐことができる息子、娘だというのです。その息子、娘は、兄弟の関係で育ちます。兄弟として育って上がっていくのです。育って上がっていく時、息子、娘は父母を訪ねていき、父母は息子、娘を訪ねていって会わなければならないのです。そのように会って完成するのですが、これは相対的な理念です。

3

同胞愛、兄弟愛をもって世界を抱いてこそ、すべてが理想的な球形になるのですが、そのようになれば、ぶつかっても衝撃がないのです。そうしてこそ、神様が考えたすべての実体がここに来て結実されるのです。神様の子女の理想が、ここに来て結実して一つになることによって、子女の愛の結実体になります。その次に、兄弟の愛の結実体、夫婦の愛の結実体、父母の愛の結実体になるのです。無形の神様が創造当時に構想した実体を、すべて成就すれば、神様と上下、前後、左右が一致できるのです。

4

男性は、生命の主体、生命の種ですが、女性がこれを受けます。ですから、男性と女性を東と西で表示するのです。東側から太陽が昇れば、西側で太陽の光を受けます。軸があり東西があれば、これは四つにしかなりません。上下と東西では、十字にはなっても円形にはなりません。それで必要なのが兄弟です。その兄弟を通して国民が形成され、人類が形成されます。ですから、円形をつくるのは兄弟です。兄弟が拡大されて国民となり、世界になります。ですから、兄弟愛は世界愛と通じます。たくさんの兄弟が育つ家庭は、理想的な天国、地上天国と天上天国を造るモデルのようなものです。

5

世の中で、人々の間につくられ、忘れることのできない友愛のようなものも、平常時の普通の環境からつくられるものではありません。死ぬか生きるかの場で、生死が行き交う環境で、友人が「私」の生命の盾になって命の恩人になってくれるとき、その友人のことは、一生の間忘れようとしても忘れることができないのです。そして、自分が死ぬ時、自分の息子、娘に遺言を残してでも、その友人の恩徳に報いようとするのです。それが恩徳を受けた人としての道理です。そのような立場は、誰も干渉することができない立場で結ばれた、深いものにならざるを得ません。

6

天と和合して調和し、天を褒めたたえることができ、全世界が平等で、共に幸福に暮らすことを望む欲求の起源は、体にあるのではなく、心にあるのです。善に根をおいた心が願うことは、人類がお互いに怨讐と思い、お互いに争いながら血を流し、お互いに命を奪い合うことではなく、自由と平和と幸福が宿る中で、お互いに友愛を結べる関係をもって生きることです。これは、すべての人の願いです。